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ESSENTIAL OHNO
大野一雄・慶人 舞踏の必然
舞踏-BUTOH-

2023.12.3(Sun)17:00start(16:00open)

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Essential Ohno(エッセンシャル大野)とは‥
第二次世界大戦後、日本が高度経済成長期を迎え、学生運動の兆候が現れ始めた1958年、 舞踏の創始者土方巽(ひじかたたつみ)が大野慶人を相手役に三島由紀夫の小説「禁色」を題材にした15分ほどの身体表現を発表しました。 舞踏という表現はここから始まりました。 当時の舞踏界の常識を覆したテーマや身体を用いたその表現手法は、多くの芸術家、音楽家、文学者を巻き込み、舞踏という新しいジャンルを築いていきます。 その後1977年東京第一生命ホールにおいて大野一雄舞踏公演「アルヘンチーナ頌󠄁」が初演されました。 大野一雄は71歳にして50年前に観たスペイン舞踏の舞姫アルヘンチーナを称えるためのこの作品を創作した事が契機となり、 次男大野慶人と共にその後14年間世界を巡演、舞踏は世界の舞踏界においても革命的な発露となり、海外ではBUTOHとして確固たる地位を確立しました。 横浜に在る大野一雄舞踏研究所には、2020年大野慶人が亡くなるまで、欧米・アジア・オセアニア・アフリカなど世界60か国以上の舞踏家が稽古に訪れました。 今回の舞台は大野一雄・慶人が遺した身体表現(舞踏の必然)を紐解き「エッセンシャル大野」と題し、身体(ひびきみか)と言語表現(大野圭子)による創作舞台です。

「本質を持っている踊りは、人種を越えて世界のどこに行っても伝わるものなんだ」
(大野慶人)

大野圭子
舞踏家大野一雄の次男である舞踏家大野慶人の次女。
大野慶人の晩年8年間の国内外の活動アシスタントを務め、現在その全ての稽古・公演・講演・インタビューの記録をもとにして父である大野慶人の研究に勤しんでいる。

ひびきみか
プロ競技ダンスにおいて2年連続全日本チャンピオン、3年連続全日本ショーダンスチャンピオン。
舞踏家大野一雄・慶人との出会いを機に舞台芸術活動に転向。
キューバ国立民族舞踏団で民族ダンスを学び、舞踏身体と根底でつながる独自の身体メソッドを確立。
2018年よりノルウェーグルソムヘテン劇団の招聘により今日まで4作品に出演。
アントナン・アルトーの演劇理論の舞台表現に精力的に取り組んでいる。