2022.7.21(Thu)-2022.7.31(Sun)
11:00~18:00(最終日は16:00 まで)
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社会福祉法人渡良瀬会は、来年で開設から60年を迎えます。当時は、知的障害のある方々への理解が全く「無」に等しい時代でした。
そのような時代に、栃木県で最初に生まれた障害者支援施設がかしわ荘です。
当時の制度上、利用される方たちは入所を強いられ、集団生活を強いられ「社会復帰」という大きなスローガンのもと施設がスタートしました。
利用される方々の生活に潤いをもっていただくために、様々な趣向に取り組みました。
絵を描いたり歌をうたったり、キャッチボールやバレーボール、そして華道師範の資格を持つ職員のもと、生け花も取り入れられました。
生花は長年施設内に継続的に飾られてきました。利用者様のなかには、生け花の優れたセンスを持たれた方がおられました。
20 年余り前、足利市立美術館及び市内某銀行の協力を得て、各所で生け花を飾らせていただくことになりました。
毎週現地で利用者様が、生け替えることで、たくさんの方に見ていただき反響を得ました。「和」のアートが初めて施設外に出た瞬間でした。
以前は、栃木県内を3ブロックに分け施設を対象とした作品展示会を実施していました。
栃木県で開催された国民文化祭を機に、今では栃木県障害者文化祭(カルフルとちぎ こころのつどい)
として統合され障害者のアート展が一本化され今日に至っています。
今回当法人として2回目のアート展を開催するにあたり過去のエピソードを紹介させていただきました。
当アート展をとおして見ていただくみなさまに、新しい発見と、アートの限りない力を実感していただけたら幸いです。
社会福祉法人渡良瀬会理事長 柏瀬悦宣